暫く触れていないと、出来事の経緯や時期などの記憶が曖昧になってきがちな幕末。中でも新選組は、結成から函館戦争までのわずか6年の間に、組の分裂や人の出入りなども激しく、内に外に色々なことが起り、細かいところを忘れてしまうことも。
新選組について徹底解説
新選組とその時代背景について復習するのにオススメなのが、昨年末に発行された中見利男氏の「思わず人に話したくなる 新選組の謎」。一体どんなにスゴイ謎が書かれているのだろうと思ってしまうタイトルですが、実際は「謎」というような奇妙な内容は全くなくて、新選組について徹底解説した辞書的な本です。分かりやすい図や表などを使いながら、人物紹介、時期ごとの組織構成、名称の変遷、戦時の動きなどなど、新選組のたどった歩みを丁寧に載せてくれていてます。キチンと頭の中を整理し直すのに最適。
一応解説書の形はとっているものの、文章がとても魅力的なため、時代小説を読んでいるようにページをめくることができます。特に戊辰戦争の解説部分は、読む者に息もつかせないほど。読後は、ラストサムライたちの熱く儚い生き方に、胸の震えが止まらなくなります。新選組についての主要情報をほぼ完全におさえることができるだけでなく、とびきりの感動もある、常に本棚に入れておきたい一冊です。