NHK大河ドラマ草燃える

NHK大河ドラマ1970年代

NHK大河ドラマ[草燃える]再放送中

投稿日:2010-03-18 更新日:

1979年のNHK大河ドラマ「草燃える」をもう一度見たいとの声が、あちらこちらで聞かれます。私はリアルタイムでは「草燃える」を見ていないので、大人になって再放送の要望を聞くたびに、この作品に対する興味をそそられておりました。なんでもこれまでNHK側が保管する「草燃える」は十数話と総集編のみだったとか。そこでやむなく一般視聴者が自宅で録画したものをかき集め、ムリヤリ全話を再現させたとのこと。そしてついに!先月よりCSにて全51話の放送が開始!往年のファンにとっては、とってもとっても貴重な再放送であるようです。私も期待しながら見始めました。で、まず溜め息。うーん、事情が事情だから仕方ないとはいえ、昨年買った我が家のフルハイビジョンTVで見るには画質があまりに・・・。まともに見ているとちょっと目を悪くしそうです。次第に画質などどうでもよくなってきましたけど、慣れるまでは少々キツいです。

東国武家政権の形成をスピーディに描く

私が過去に見た源平モノで印象深い作品といえば、いずれもNHKの「武蔵坊弁慶」と「義経」で、義経サイドのものばかりでしたが、「草燃える」は頼朝、政子、義時視点の物語。東国武士団の動向は、私にとってはかなり目新しく、なかなか興味深い。蛭が小島で読経と女漁りをして暮らす流人・頼朝と、坂東の小豪族の行き遅れ娘・政子が出会うあたりから話が始まり、20話を少し超えた今日の放送では、義経がもう腰越状を書いています。「武蔵坊弁慶」や「義経」と比較すると、もの凄くスピーディな展開。「草燃える」では、承久の乱あたりまでを扱い、関東武士政権が磐石なものとなるのを見届けるというから、とてつもなく壮大なスケールです。有力御家人達が処分されていくサマや、頼家らの暗殺、尼将軍政子の演説などはどんなだろうかと、活字でしか知らない部分に今からドキドキ。

豪華すぎる役者陣

「草燃える」の目玉は、キャストの超のつく豪華っぷり。一つの作品に5人出てくれば十分だろうと思われる、現代も大活躍の重鎮俳優が、ここではゴロゴロと20人、30人。石坂浩二、岩下志麻 、松平健、松坂慶子、武田鉄矢、真野響子、滝田栄、藤岡弘、草笛光子、国広富之、黒沢年雄、かたせ梨乃、大谷直子、佐藤慶、伊吹吾郎・・・と思いつくままに挙げてもキリがなく、長塚京三、橋爪功らはこんなチョイ役でいいの?みたいな感じで登場。この後も蟹江敬三、郷ひろみ、池上季実子、美輪明宏、多岐川裕美、柴俊夫・・・といった人々が出てくるようです。今40代~60代のベテラン俳優の人々は、このドラマ撮影当時はまだ10代~30代の若手サンだったわけですが、皆サン本当に大人っぽいというか、味があるというか、既に貫禄たっぷり。とびきりに贅沢な配役を楽しめるのは、過去の作品ならではでしょう。出演者のほぼ全員が立派な俳優サンとして今も生き残っているというのはスゴイことで、昨今の大河ドラマを30年後に見たときに、はたして同様の贅沢感を味わえるかどうかはアヤシイところです。

時代を感じる男女表現

それから注目すべきは、「草燃える」に1970年代末の時代性が色濃く反映されている点でしょう。まずビックリするぐらいに当時の現代語が多用されていて、「ワタクシったらホントに馬鹿ですワ」、「あらアナタ、いらしたの?」、「イヤですわ、お姉さまったら」という、今では絶滅したかと思われる、裏声交じりの女言葉を聞くことができます。同様に男性陣からは、かなり暑苦しくキザな口調の「○○なんだゼ、フフっ」ってな具合の言葉を。そして時代を感じるのは言い回しだけでなく動作もそう。女は突っ伏してヨヨヨと泣き、男は草を咥えてスましている、とか。良くも悪くも、男はどこまでも男らしく、女はどこまでも女らしかった、懐かしい日本人の姿がそこにはあります。よって「草燃える」では、「ワタクシだって女ですもの」とか「オレは男ダ!」とか「女だてらに」とか「男のくせに」とかいうセリフも自然とバシバシ出てきて、私など少々驚いてしまいます。この手の発言は、この僅か30年の間に時代劇の中ですらタブーとなりつつあることに気づかされます。

退屈させない作り

いずれにせよ、このドラマに多くのファンがいることは頷けます。実力派の俳優達が話す、分かりやすく親しみの持てる言葉づかいで、あたかも現代劇を見ているよう。ドロドロの政治的陰謀を描いたシリアスシーンや、源氏物語も真っ青の過激メロドラマシーン、それに思わずクスクス笑ってしまうコメディシーン目を覆いたくなるほどの残虐シーンなどが巧みに織り交ざっていて退屈を忘れます。大人も子どもも惹き込まれない訳がありません。

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